福岡市、北九州市の2つの政令指定都市を持つ福岡県の人口は、平成26年11月1日現在509万3,885人(推計)です。
また、福岡県には28市、30町、2村があり、これら60市町村(平成24年4月1日現在)は地理的、歴史的、経済的特性などから、「北九州」「福岡」「筑後」「筑豊」の4地域に分けられています。
各市町村の詳細については、 福岡県内市町村へのリンク集 をご参照ください。
北九州地域
この地域は、九州で最も高い工業集積、技術集積を有しています。鉄鋼、化学などの基礎素材型産業に加えて、自動車、先端半導体、ロボットなどの加工組立型産業の集積が進み、蓄積された「ものづくり技術」を活かして地域の活性化が図られています。
また、深刻な公害問題を克服した経験や技術を活かし、我が国最先端の環境産業の集積や循環型の都市づくりが進んでいます。地域産業の知的基盤となっている北九州学術研究都市には、先端科学の教育や研究開発を行う大学や研究機関が集積しています。
平成17年には大水深バースを備えたひびきコンテナターミナルが整備され、18年には24時間運航可能な北九州空港が完成するなど、アジアの物流拠点として基盤整備進んでいます。
京築地域では、地域が持つ「産業」「文化」「教育」の力を活かすことによって、大都市圏では成し得ない「アメニティ」を兼ね備えた個性的な都市圏としての発展を目指す京築連帯アメニティ都市圏構想を推進しています。また、遠賀・中間地域では、ダンボールコンポストによる資源循環プロジェクトなどの広域連携による各種プロジェクトを実施しています。
福岡地域
この地域は、九州の管理中枢機能や第3次産業の集積が進み、西日本のリーディングゾーンとして発展してきました。
大都市の活力を持ちながら、良好な自然・居住環境をもった住みやすく、魅力ある、質の高い生活空間を創造し、アジアにおける人・モノ・情報の交流拠点を目指すふくおかアジア交流大都市圏構想を推進しています。また、九州大学伊都キャンパスを核とした学術研究都市構想を推進するとともに、水素エネルギー産業の育成・集積に取り組む世界最先端の「Hy-Life プロジェクト」や有機光エレクトロニクスの実用化など先端成長産業の育成・集積に取り組んでいます。
平成17年には九州国立博物館が開館し、多くの人々が訪れるアジアの文化交流拠点となっています。23年3月には九州新幹線が全線開通したほか、福岡空港の滑走路増設に向けた取組み、大水深、コンテナ時代に対応した博多港の整備など国際交通基盤の整備も進んでいます。
糟屋中南部地域、朝倉地域、宗像・糟屋北部地域における、それぞれの特色を活かした広域連携プロジェクトや「宗像・沖ノ島関連遺産群」の世界遺産登録に向けた取り組みを実施しています。
筑後地域
この地域は、豊かな自然と農林水産業や地場産業、商工業などの多様な産業、文化、さらに個性ある都市群など、魅力に満ちた地域です。しかし、就業機会の不足などによる長期の人口流出、高齢化の進展など厳しい状況にあります。 このため、都市機能の充実や農業をはじめとする多様な産業の展開など地域特性を活かした活性化が求められています。
大牟田地域では、平成9年3月の三池炭鉱閉山に伴い、石炭産業に代わる新しい産業として、環境・リサイクル産業の集積に取り組み、大牟田エコタウンでは、RDF 発電や廃家電から希少金属を取り出すレアメタルリサイクルなど環境産業の展開を図っています。広域的な取組みとして、個性豊かな都市がそれぞれの機能を連携・補完しあうネットワーク型の新しい都市として発展するために、筑後ネットワーク田園都市圏構想を推進しています。
この地域には、久留米駅、筑後船小屋駅、新大牟田駅の3つの九州新幹線駅があり、これを定住人口や交流人口の拡大につなげていく必要があります。25年4月には筑後船小屋駅がある筑後広域公園内に九州芸文館が開館し、芸術文化関連団体やまちづくり団体等と連携を図りながら、芸術文化・体験・交流など様々な事業を展開し、公園や地域の魅力を発信しています。
有明海沿岸道路や三池港などの交通・物流基盤や、筑後広域公園、流域下水道などの生活基盤の整備を進め、地域の振興と良質な居住環境の整備に努めています。
筑豊地域
この地域は、石炭産業の衰退による経済的、社会的疲弊を解消するため、産業基盤や生活環境の整備が進められ、地域は大きく転換しようとしています。
自動車産業の立地が進み、最先端の電磁波測定施設を有するADOX 福岡や自動車産業を支える人材育成も活発に行われるなど、産業構造は大きく変わりつつあります。理工系大学を中心にベンチャー企業や研究機関の集積を図り、新たな産業創出の拠点づくりを目指す飯塚トライバレー構想も進められています。
地域が一丸となって、筑豊農業の活性化に取り組み、おいしい米作りや特産のトルコギキョウ、野菜や果樹の生産が進められています。
地域活性化インターチェンジやスマートインターチェンジ、国道200号、201号バイパスの整備により福岡、北九州両都市圏との交通ネットワークも飛躍的に向上し、筑豊緑地や下水道など生活環境の整備も進んでいます。これらを活用し、定住人口や交流人口のさらなる拡大を進めていく必要があります。
嘉飯地域、直方・鞍手地域、田川地域において、地域づくり団体や住民、行政が一体となった、広域連携による各種プロジェクトを実施しています。